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葉月絵理乃様 休演に関するお知らせ
オーケストラコンサート
シリーズ公式オーケストラコンサート 「ARIA The SINFONIA ~Viaggio2~」
ARIA放送20周年記念2025年2月16日(日)すみだトリフォニーホールにて開催!Streaming+での18:30開演回の生配信も決定!

本公演は天野こずえ原作のアニメ『ARIA』シリーズの音楽の癒しの世界観をそのままオーケストラの生演奏でお届けする、シリーズオーケストラコンサート『ARIA The SINFONIA』の第2回目となる開催です。

Choro Club feat. Senoo、窪田ミナらによる数々の名曲たちが、オーケストラ演奏や牧野由依の歌唱・ピアノ演奏によって蘇ります。
さらに初演時には演奏しきれなかった楽曲に加え、シリーズ放送20周年を迎える記念イヤーならではのスペシャル企画として、過去のARIAシリーズの名シーンを映像に投影し、オーケストラの生演奏と共に、斎藤千和(藍華・S・グランチェスタ役)、広橋涼(アリス・キャロル役)、西村ちなみ(アリア・ポコテン役)ら出演声優陣が生アフレコに挑戦。加えて佐藤順一(監督)、佐藤恭野(音楽演出)を迎えての豪華出演者&スタッフによるトークショーや、檜山沙耶によるMCの出演も決定!

管弦楽は前回に引き続き、新進気鋭の次世代・実力派奏者で構成されるグランドフィルハーモニック東京が担当。指揮者は、K-BALLET TOKYO及びシアター オーケストラ トウキョウ音楽監督であり、「東京シティ・フィルのドラゴンクエスト 交響組曲『ドラゴンクエスト』」シリーズをはじめ、国内オーケストラ活動において好評を博している、グランドフィル首席客演指揮者・井田勝大。コンサートマスターは、読売日本交響楽団次席第1ヴァイオリン奏者として活躍し、グランドフィルでも度々客演コンサートマスターとして登場している對馬哲男が務めます。

アニメシリーズの物語とその思い出を感じて頂きつつ、オーケストラアレンジされた美しいハーモニーによる『ARIA』の新たな魅力をお届けいたします!

原作者 天野こずえ コメント

生演奏が好きなんです。

一人一人個々の存在なのに、一つ一つ別々の楽器なのに
全員が深く研ぎ澄ませた音を構築し、
一体となって溶け合っていくのがわかるんです。
何てものすごいことなんだろう…その奇跡のような現象を、
凡人の自分に生演奏はいつも気付かせてくれます。

演奏者は目に見えないものを一瞬で表現してくれます。
自分には到底できないその創作活動に強く憧れてしまいます。

まさに生演奏とは音の錬金術。

一昨年のオーケストラコンサートに続いてTVアニメ放送20周年という
『ARIA』節目の年に、みなみなさまとその奇跡のような瞬間を
ご一緒に体験させていただけるのが今から本当に楽しみです…!

監督 佐藤順一 コメント

2023年の『ARIA The SINFONIA』で、オーケストラが奏でる新しい『ARIA』の世界をみんなで楽しみ、いつかまたと願いました。

そんな、私たち『ARIA』ファンの願いの種が、20周年の記念すべき年に花開いて、今回は副題も『~Viaggio2~』と、まさに次なる航海の始まりです。

第一回は初めてのことで不安な事もありましたが、支えてくれた皆さんのおかげで、我々にも、もっといろいろなことができるのではないかという感触が持ててみんな少しヨクバリんぐです。前回泣く泣くリストから外した曲も聞きたいし、オーケストラバックでの主題歌ももっと聴きたいし、やりたい事がてんこ盛りです。できなかった事はきっと「Viaggio3」で。みなさんの応援があればそれもきっと夢じゃないと、そんな手応えを感じています。

さあ、新しい音楽の旅をご一緒しましょう。

公演概要
開催場所 すみだトリフォニーホール 大ホール
開催日時 2025年2月16日(日)
①13:30開場/14:30開演
②17:30開場/18:30開演
上演時間 約2時間(予定)
※前後する可能性がございます。
出演者 井田勝大(指揮)グランドフィルハーモニック東京(管弦楽)對馬哲男(コンサートマスター)
牧野由依、斎藤千和、広橋涼、西村ちなみ、檜山沙耶
佐藤順一、佐藤恭野
編曲・オーケストレーション 窪田ミナ、湖東ひとみ庄司燦永井秀和
料 金 12,000円(税込) 全席指定
※未就学児入場不可
プレオーダー受付 11月15日(金) 18:00 ~ 11月24日(日) 23:59
一般発売 12月15日(日) 10:00
配信視聴チケット
料金
4,400円(税込)
※2月24日(月祝)23:59までアーカイブ視聴付き ※18:30開演回のみ
配信視聴チケット
発売期間
12月15日(日) 10:00 ~ 2月24日(月祝) 21:30
販売URL https://eplus.jp/aria_sinfonia/
注意事項
  • 状況により、止む無くイベントを中止させていただく場合がございます。予めご了承下さい。
  • 全席指定となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。
  • ご購入の際は各種手数料がかかります。詳しくは、ご購入の際にご確認ください。
  • チケットや座席番号の譲渡・転売・購入、およびそれを試みる行為は、いかなる場合も固くお断りしております。正規販売ルート以外で購入されたチケットに関しては、その有効性を一切保証されておりません。転売されたチケットや座席番号は無効であり、ご入場をお断りさせていただく場合もございますのでご注意ください。
  • 営利目的によるチケットの購入、譲渡・転売行為は固くお断りしております。
  • 客席内でのご飲食はかたくお断りしております。
  • 場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。
  • 緊急事態等に伴う主催者側判断による中止の場合を除き、ご購入者様によるいかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後のチケットの変更や払い戻しはできません。
  • 劇場周辺での出待ち・入待ちにつきましては、近隣のご迷惑となりますので、固くお断りいたします。
  • 出演者へのお手紙、プレゼントにつきましては大変恐縮ながら、お断りさせていただきます。
  • 更衣室のご用意はございません。
  • 後方にお座りのお客様のご迷惑になる装い、髪型はご遠慮いただきますようお願いいたします。
本公演に関するお問い合わせ
アーツイノベーター・ジャパン
info@artsinnovator.com ※車イスでご観覧希望の方は、事前に必ずご連絡ください。
企画制作・運営:アーツイノベーター・ジャパン
協 力:マッグガーデン / 松竹 / イープラス / グランドフィルハーモニック東京
主 催:松竹音楽出版 / フライングドッグ
オーケストラコンサート
すみだトリフォニーホール 大ホール
会場販売のご案内
2月16日(日)の公演ではグッズの会場販売を実施いたします。
開場中は混雑が予想されますので、先行販売をぜひご利用ください。
オーケストラコンサート
【すみだトリフォニーホール 大ホール 会場販売時間】
※会場物販は公演日当日のチケットをお持ちの方のみご購入いただけます。

◎14:30の回、18:30の回に関わらず当日チケットをお持ちの方 (先行販売)
11:30~13:00

◎14:30の回のチケットをお持ちの方
(1) 13:30~14:30
(2) 19:00~20:00

◎18:30の回のチケットをお持ちの方
(1)15:00~16:00
(2)17:30~18:30

  • 先行販売についてレジ状況によっては、一度販売を中断し、それぞれのご利用可能なお時間にまたお越しいただく場合もございますので、予めご了承ください。
  • 14:30の回終演後~18:30の回の開場まで、また、18:30の回終演後の販売はございませんので、 予めご了承ください。
  • 状況により、販売時間は変更となる場合もございます。予めご了承ください。
【会場販売に関する注意事項】 
  • 物販のお会計はチケット1枚あたり1回です。
  • 商品は各回分の在庫をご用意しておりますが、在庫に限りがございますので、売り切れの際はご容赦ください。
  • 会場物販でのレジ袋のご用意はございません。
  • 本公演のチケットは当日販売するグッズの購入をお約束するものではございません。
  • 転売目的での商品購入は固くお断りさせていただきます。
  • 会場内、会場付近でのトレーディング行為は禁止とさせていただきます。
  • 不良品以外の返品・交換は出来かねますので、予めご了承ください。
  • 商品に関するお問合せは、商品ラベルに記載の(お問合せ先)までご連絡ください。
  • ご購入品のお渡し間違い、釣り銭不足などないよう心がけて販売を行ないますが、必ずご購入後にその場でご確認ください。後ほどのお申し出にはご対応いたしかねます。
●購入制限
会場では、多くの方にご購入していただくため、【お一人様1会計につき2点まで、トレーディング商品はお一人様1会計につき21点まで】の購入制限を設けさせていただきます。

●お支払い方法
現金の他にクレジットカード・電子マネー・QR決済をご利用いただけます。
  • クレジットカード決済【VISA/MASTER/American Express/JCB/Diners Club/Discover】※一括払いのみ
  • 電子マネー決済【交通系IC(PitaPaを除く)/iD/QUICPay】
  • QR決済【paypay】
  • 当日の電波状況により、決済にお時間いただくことや、急遽取り扱い不可になる場合もございます。
  • 現金払いと他決済との併用はできません。
通販のご案内
原作グッズや20周年特別キービジュアルを使用したアイテムの通販も実施いたします。
商品によって取り扱いサイトが異なりますので、詳細は下記をご確認ください。
一般販売:2025年2月14日(金)12:00~
お届け予定:2月17日以降~順次発送
MAG Garden Online Store
受注期間:2025年2月16日(日)21:00~2025年3月2日(日)23:59
お届け予定:3月下旬~順次発送
松竹通販サイト・Froovie/フルービー
オーケストラコンサート
「ARIA The SINFONIA ~Viaggio2~」
オーケストラコンサートレポート
ARIA The SINFONIA
2005年10月に第1期『ARIA The ANIMATION』が放送開始して以来、多くの人々を癒し続けてきたヒーリングアニメ『ARIA』シリーズの公式オーケストラコンサート第2弾「ARIA The SINFONIA ~Viaggio2~」が、2025年2月16日(日)に東京のすみだトリフォニーホール大ホールで開催されました。2023年8月に開催されたシリーズ初のオーケストラコンサート『ARIA The SINFONIA』が大成功し、多くのファンや関係者の愛によって実現した本公演。管弦楽は、前回と同じく新進気鋭な実力派奏者で構成されたグランドフィルハーモニック東京が担当。指揮者も前回に引き続き、Kバレエカンパニーとシアターオーケストラトーキョーの音楽監督で、グランドフィルハーモニック東京の首席客演指揮者を務める井田勝大さんが担当しました。コンサートマスターは、読売日本交響楽団次席第1ヴァイオリン奏者として活躍する對馬哲男さんです。
ARIA The SINFONIA
そして、シリーズ放送20周年を記念したスペシャル企画として、斎藤千和さん(藍華・S・グランチェスタ役)、広橋涼さん(アリス・キャロル役)、西村ちなみさん(アリア・ポコテン役)がオーケストラの演奏を背に生アフレコに挑戦。前回大好評だった牧野由依さんの歌唱とピアノ演奏や、佐藤順一さん(監督)、佐藤恭野さん(音楽演出)らによるトークコーナーも実施され、MCは大の『ARIA』ファンだという檜山沙耶さんが務めました。本公演は、昼と夜の2回開催されましたが、この記事では、生配信が実施され2月24日(月祝)いっぱいまではアーカイブ視聴も可能な夜公演を中心にレポートします。
『鐘楼のパトリ~ネオ・ヴェネツィア~』
で開演
開演時間が迫り、まず聴こえてきたのは、アリシアさんの優しい声。話している内容は、コンサートなどでは定番の注意事項なのですが、その声を聴くだけで心は一気にネオ・ヴェネツィアへ。アリシア・フローレンス役を演じる大原さやかさんは、本公演の出演者ではないため、初っ端から『ARIA』ファンには嬉しいサプライズ。ナレーションが終わった後には、客席から拍手が起こりました。
『ARIA The NATURAL ボーカル・コレクション』に収録された河井英里さんの歌唱曲『Second Season~希望~』などの『ARIA』楽曲が流れ、さらに会場のネオ・ヴェネツィア化が進んだ後、「後輩ちゃん、おひさ~元気してた?」「はい、藍華先輩もでっかいお元気そうで」「ぷいにゅ~」と、藍華、アリス、アリア社長の会話が聴こえてきます。どうやら、いつもの3人組で「奇跡の日」が迎えられることを一番楽しみにしていた水無灯里は、お仕事で来られない様子。水無灯里役を演じる葉月絵理乃さんは、体調不良のため休演となってしまったことがナレーションの内容にも組み込まれていることに少し驚いていると、アリスが灯里の代わりとばかりに「恥ずかしいセリフ」を言って、藍華もお決まりのセリフを披露。心が完全に『ARIA』の世界、ネオ・ヴェネツィアに戻ってきたところで、2人と一匹は、「『ARIA』20周年記念オーケストラコンサート『ARIA The SINFONIA ~Viaggio2~』」の開演を宣言しました。
ARIA The SINFONIA
大きな拍手の中、オーケストラのメンバーとコンサートマスターの對馬さんが入場。チューニングが終わると、再び藍華、アリス、アリア社長が「お客様」を音楽の「旅(Viaggio)」へと誘います。拍手の中、登場した指揮者の井田さんは、会場に向かって一礼。いよいよ『ARIA The SINFONIA ~Viaggio2~』の開演です。最初の曲は、ネオ・ヴェネツィアの一日の始まりを告げる『鐘楼のパトリ~ネオ・ヴェネツィア~』。優しく起こしてくれるような冒頭のかすかな鈴の音色とピアノが印象的でした。2曲目の『ネオ・ヴェネツィアの秋』は、2021年に劇場公開された『ARIA The CREPUSCOLO』のために作られた楽曲ですが、不思議なほどネオ・ヴェネツィアの空気を濃く感じる曲。「この曲、第1期でも流れていたな」と思ってしまうくらいに「『ARIA』の定番感」があり、『鐘楼のパトリ~ネオ・ヴェネツィア~』や、『ARIA』シリーズを象徴する楽曲でもある3曲目の『AQUA』と続けて演奏されることにも、まったく違和感がありません。最初の3曲で心はすでに『ARIA』の世界、ネオ・ヴェネツィアへ旅立っていました。
ARIA The SINFONIA
ステージ下手に登場したMCの檜山さんは、最初の3曲のテーマが「穏やかな街 ネオ・ヴェネツィア」であることを紹介。「愛すべき日々」をテーマにした第2ブロックの演奏曲のタイトルを明かしました。温かな音色で楽しい何かが待っている期待感も膨んでくる『オレンジの日々』。コミカルなリズムがいつまでも耳に残る「おかしなふたり」。ピアノのメロディーに管楽器や弦楽器などが重なっていき、気だるいまどろみの時間に深みを感じた『アクアアルタ日和』。タイトル通り、静かにたゆたうような『夕凪』。そして、『ARIA』楽曲の中では異例なスピード感がある人気曲『逆漕ぎクイーン』。まるで、コンサートマスター對馬さんのヴァイオリンや、ギターなど、さまざまな楽器がレースをしているようでした。
檜山さんは、第2ブロックの5曲の中で、『オレンジの日々』『アクアアルタ日和 ピアノVer.』『夕凪』の3曲は、前回の『ARIA The SINFONIA』では演奏されなかった楽曲であることを紹介。また、前回、演奏された楽曲も本公演のために、すべて新しくアレンジして演奏されているそうです。「華やかな風景」をテーマにした第3ブロックは、ウキウキと心躍るような『祝祭の幕が開く』で開演。続いて、ピアノとギターで始まるジャズテイストの楽曲をオーケストラの演奏で聴ける面白さがある『クリスマス通り』。新しい年の始まりを祝うネオ・ヴェネツィアの街が目に浮かぶ『歓喜の街』は、オーケストラアレンジでさらに重厚になり、シンバルの音の響きがお祭り感をさらに強めていました。
オーケストラの演奏を背に
生アフレコ!
11曲目までの演奏を終えたところで、MCの檜山さんが「音楽の旅もそろそろ中間点です」と説明。ゆったりと心落ち着く曲が多いのに、時間の流れは早いことに少し驚かされます。そして、檜山さんは、第1部のラストを飾るのが、「美しい海と人と」をテーマにセレクトされた『夢のきざはし』『永遠の海~A Song for Zephyr~』『旅立ちの空~ARIA Forever~』であることを告げました。
まさに静かな「海」を感じさせるハープとピアノの音色から始まり、徐々に演奏がぶ厚くスケール感を増していく『夢のきざはし』。繊細で静かな曲なのに、なぜか心を大きく揺さぶり涙腺も刺激してくる『永遠の海~A Song for Zephyr~』は、オーケストラならではの重層的なハーモニーでさらに深く心に染み入ってきます。幻想的なハープのソロから始まった『旅立ちの空~ARIA Forever~』も、この公演を観ている『ARIA』ファンならきっと、なぜか流れそうになる温かい涙を止めるのに必至だったはず。
ARIA The SINFONIA
全公演を締めくくってしまいそうな感動的な演奏の後は、トークコーナー。MCの檜山さんが、佐藤順一監督と佐藤恭野さんを招きいれます。佐藤順一監督は、ARIAイベントの正装のようになってきたアリアカンパニーの帽子とネクタイを装着。ジャケットの下には、本公演のオリジナルTシャツも着ています。第1部を振り返りながら、『ARIA The SINFONIA』の第2回が開催されたことを喜ぶ3人。佐藤順一監督がオーケストラの規模が少し拡大したことを話すと、この公演の選曲も担当した佐藤恭野さんは、「アレンジが豪華になったけど、より『ARIA』らしくなったと思いませんか?」と客席に質問。会場中から大きな拍手が響きました。
ARIA The SINFONIA
会場と通販サイト「Froovie/フルービー」で販売している本公演のオリジナルグッズなどの紹介をした後は、第2部がスタート。最初のコーナーは、『ARIA』のオーケストラコンサートでは初開催される生アフレコです。本公演では、3本のエピソードの生アフレコを披露予定で、最初の1本は、まだアニメ化されていない原作のエピソード『Navigation64 休日』の予定でしたが、残念ながら物語のメインとなる水無灯里役の葉月さんの休演により、生アフレコは中止。しかし、大きなスクリーンに映し出された天野こずえ先生の絵に合わせて、『入道雲の下で』『アリアの憂鬱』『追憶のドルチェ~Canal Grande~』が演奏されました。終盤には、このエピソード以外の回の名場面が次々のスクリーンに映し出される演出で、緩みきった涙腺をさらに刺激。筆者も、まるで美しい走馬灯を観ているような気持ちになり、目が潤みました。
ARIA The SINFONIA
ARIA The SINFONIA
続いて、藍華役の斎藤千和さん、アリス役の広橋涼さん、アリア社長役の西村ちなみさんが登場。第2期『ARIA The NATURAL』の第19話『その 泣き虫さんったら…』で、風邪を引いた藍華のところに、灯里とアリスがお見舞いに来るシーンと、第3期『ARIA The ORIGINATION』の第11話『その 変わりゆく日々に…』で、忙しくなって先輩二人に会えなくなったアリスが寂しい思いを吐露するシーンの生アフレコが実施されました。藍華回で演奏された『アジサイの小径』『落陽』『Rainbow Inst』と、アリス回で演奏された『ルーミスエテルネ』は、どれもそのシーンで実際に劇伴として使用された楽曲。何度も観返した名シーンが、キャスト陣の生の芝居とオーケストラの生演奏で、新たな思い出になりました。また、『Navigation64 休日』で、葉月さんと一緒に生アフレコする予定だった西村さんは、この二つのエピソードでは出番が無いアリア社長の代わりに、姫屋のヒメ社長と、オレンジぷらねっとのまぁ社長を演じるというサプライズ。さらに、アリス回では、アリスのゴンドラに乗った家族のお母さんを西村さん、子供を斎藤さんが担当。人気声優のこの日限りの芝居が観られて、お得な気分にもなりました。
牧野由依さんが
オーケストラと再び共演
ARIA The SINFONIA
生アフレコを終えた3人に佐藤監督と檜山さんも加わっての2度目のトークコーナーでは、まずは、最初に流れた『Navigation64 休日』の話題で盛り上がります。感動的な映像には、キャスト陣も涙腺を刺激されたそうで、「反則」「あれは良いけど、良くない(笑)」などと語っていました。残念ながら生アフレコは中止になったため、斎藤さんと広橋さんが「ちなさん、やりたかったんだよね」と西村さんを慰めると、「やるならやっぱり(葉月さん)と一緒にやりたい」と語っていました。そして、檜山さんから、生演奏と一緒に演じた感想を質問されると、斎藤さんは、「この距離で演奏を聴けて、私たちが一番ぜいたく」と語り、広橋さんは、「後ろからすごい音楽に包まれて、気持ちが増幅されました」と答えていました。また、ステージと客席の距離が近く、台本を見ていると客席も見えるため、泣いている観客に釣られそうにもなったそうです。今後にやりたいイベントなど、たくさんの夢の種を語った佐藤監督とキャスト陣の退場後、オーケストラが再びステージに戻ると、檜山さんは、次が最後のブロックになることを紹介。
ARIA The SINFONIA
ARIA The SINFONIA
「それでは音楽の旅、最後の一歩までお楽しみください」というメッセージを残して退場した檜山さんと入れ替わりに、井田さんと牧野由依さんがステージに登場。牧野さんはピアノの前に座り、スクリーンに灯里がプリマ昇格を果たす『ARIA The ORIGINATION』第12話『その 蒼い海と風の中で…』後半の映像が上映される中、オーケストラの演奏と共に『横顔 アコースティックVer.』の弾き語りを披露します。客席は、見事に調和した牧野さんの歌声とオーケストラの演奏に完全に引き込まれていました。『横顔 アコースティックVer.』の演奏は終わりましたが、スクリーンの映像はまだ第12話の途中。灯里とアリシアが夕闇の中、ゴンドラに乗っています。すると、オーケストラは、『サンタクロウスの空』を演奏。アリシアが灯里の手袋をゆっくりと脱がせるシーンでは、その動きに演奏の速度もシンクロ。まるで劇伴の生収録を行っているかのようでした。
ARIA The SINFONIA
ステージにあったピアノが移動された後、牧野さんが再登場。中央にスッと立ちアニメ『ARIA』シリーズ最初のオープニング曲である『ウンディーネ』を歌唱します。1曲目の演奏から『ARIA』の世界に引き込まれ、涙腺は緩み続けてきましたが、コンサートの最終盤でダメ押しのように披露された牧野さんの『ウンディーネ』。スクリーンには、『ARIA The ORIGINATION』最終話の映像が映されているという演出も感動を増幅させます。こうして、『ARIA The SINFONIA ~Viaggio2~』の本編は終了しました。
大きな拍手に応えて始まったアンコールの1曲目では、オーケストラの演奏と共に牧野さんがアニメ第2期『ARIA The NATURAL』のオープニング曲『ユーフォリア』を歌唱。コンサートの終幕が近付く寂しさを、牧野さんの優しく温かな歌声が包み込んでいきます。歌唱後に牧野さんは退場し、楽しかった1日が終わる寂しさと共に始まりも予感させる『満月のドルチェ』の演奏で公演は終幕。出演者全員が並んでのカーテンコールでは、大きな拍手がホール中に鳴り響き続けていました。
最後の最後、ステージの照明が落とされると、スクリーンに文字が映り、10月13日(月祝)にパシフィコ横浜で『ARIA The CONCERT 2025』が開催されることがサプライズで発表。客席からは歓喜の声が響きます。そして、最後に大原さやかさんの演じるアリシア・フローレンスからのメッセージが流れ、再会の約束と共に音楽の旅『ARIA The SINFONIA ~Viaggio2~』は終了しました。
ARIA The SINFONIA
ライター 丸本大輔
カメラマン 横井明彦
オーケストラコンサート
過去の公演
ARIA The SINFONIA ≫
文京シビックホール / 2023年8月5日(土)
ARIA_SENDEN